野球の捕球スタイルの1つに、「当て捕り」があります。
初心者の方や野球歴が短い方にはあまり馴染みのない言葉かもしれません。
ですがこの当て捕り、素早い握り替えが可能になり、アウトにできるプレーが多くなるのです。
特に際どいタイミングのプレーが多い、内野手は習得しておくべき捕球方法だと言えます。
そこで今回は、内野手なら習得しておいて損がない「当て捕り」について解説していきます。
「当て捕り」というプレースタイルが気になっている方は、参考にしてください。
本記事の内容
- 当て捕りとはどんなプレーか
- 当て捕りのやり方
- 通常の捕球との違い
- 当て捕りのデメリット
- 当て捕りの練習方法
この記事を書いた人
当て捕りのメリット・デメリットとその練習方法を詳しく解説していきます。
当て捕りとは?
当て捕りとは、主に内野のプレーヤーが打球や送球を処理する際の捕り方の1つです。
当て捕りがどんな捕球方法なのかよくわかる動画があるので再生してみてください。(※再生時間は30秒ほど)
上記の動画のように、ボールを捕球してから投げ手に持ち替えるまでの動作が早いのが特徴。
「当て捕り」によって、際どいタイミングのプレーもアウトにできる可能性が高まります。
当て捕りが内野を守るプレーヤーに必要な理由
基本バッターはボールを打ってから一塁ベースに到達するまでに4.0秒~4.5秒ほどとなります。
プロのトップクラスの選手なら3.5秒で到達するとも言われています。
つまり内野を守るプレーヤーは、バッターが打った打球を捕り送球を一塁手に送りきるまでに、たったの4秒ほどしかないのです。
そう考えると、捕球した後少しでも早く送球の動作に移りたいですよね?
そこで役立つ技術が「当て捕り」ということなのです。
当て捕りのやり方は?掴み捕りとの違いは?
当て捕りはその名前のとおり、グローブの面にボールを当てるイメージの捕り方です。
通常の捕球は「掴み取り」とも呼ばれています。
イメージしてもらうと分かりますが、掴み取り(通常の捕球)は、ボールがグローブの面に触れた時に掴めばキャッチできます。
ですが、当て捕りの場合、ボールが面に触れた時にあまり掴もうとせずに投げ手で蓋をしてあげます。
(グローブの面と投げ手で挟み込むイメージ。)
そうすると、既に投げ手はボールに触れているため送球動作に入りやすくなるのです。
当て捕りと掴み捕りに向いているグローブ型について
ちなみに、以下のようにグローブにも「掴み捕り」と「当て捕り」のそれぞれに適した型があります。
当て捕り:サイズは小~中で、ポケットは浅め
上記の型のグローブがそれぞれの捕球スタイルに適しています。
自分の捕球スタイルに合わせて、グロー型を選ぶといいでしょう。
当て捕りのデメリットは?
当て捕りには素早い送球が可能になるメリットの他に、以下のデメリットも存在します。
デメリット
- 高い捕球技術が必要
- しっかり掴まないためミスをする可能性が高い
高い捕球技術が必要
当て捕りは前提として高い捕球技術が必要となります。
野球の初心者は、まずは基本の捕球を当たり前のようにできるようになってから当て捕りを覚えましょう。
ミスをする可能性が高い
また、当て捕りはボールをしっかり掴まないプレーなので、落球などのミスを起こす可能性が高いです。
そのため、初心者に限らずどのプレーヤーにも基本的には掴み捕りをオススメしています。
ですが、どうしてもコンマ1秒を争うプレーが求められる場面はあります。
その際に「当て捕り」ができると、アウトにできる可能性が高くなるので、できて損はない捕球スタイルです。
当て捕りの練習方法
当て捕りのオススメな練習方法は以下の2つ。
- キャッチボール
- 板グローブ(トレーニング用グラブ)
それぞれ解説していきます。
キャッチボール
当て捕りは、日頃のキャッチボールで意識して捕球することで身に付けられます。
キャッチボールは、練習や試合の前に必ず行うことです。
ほぼ毎日するキャッチボールでちゃんと練習しておけば、自然と感覚が身についていきます。
キャッチボールは、試合や練習前の肩慣らしと考えている方もいますが、やり方次第では技術が大幅に向上する大事な練習です。
板グローブ(トレーニング用グラブ)
板グローブとは以下のように、開閉ができない(掴めない)捕球面だけのグローブです。
つまり、捕球面に当てつつ投げ手で蓋をしないと、こちらのグローブでボールを捕ることができません。
この捕球動作は当て捕りの捕球スタイルとほぼ同じなので、練習用にもってこいという訳です。
しかも、両手でしっかり捕球する感覚が身につくので、掴み取りスタイルのプレーヤーも捕球力が向上します。
「当て捕りを身に付けたい方」や「より正確な捕球を目指す方」はぜひ利用してみてください。
【まとめ】当て捕りは出来て損なし!早速練習してみよう
結論、どのプレーヤーにもガッチリ捕球する掴み取りがオススメです。
ですが、アウトかセーフの際どいタイミングのプレーでは、当て捕りが役に立ちます。
なので、基本スタイルは「掴み取り」で、状況に応じて「当て捕り」も選択できるのが理想となります。
まとめ
・当て捕りはミスを起こす可能性も高いが、ファインプレーになることもある
・キャッチボールなどの普段の練習で身に付けられる
ぜひ、今後の練習やグローブ選びの際に本記事の内容を参考にしてくださいね。
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